SOKA薬王のBlog

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「戦後五十年の生き証人」が語る1


中央公論1995年4月号 池田大作:田原総一朗


池田大作 迫害は偉大な誉だ


大阪市東成区の創価学会関西国際友好会館の応接室でインタヴューする相手を待ちながら、わたしは少なからず緊張した。池田大作創価学会の会員になったのは昭和22年(1947年)8月24日。敗戦から2年目の夏で、当時、学会員はせいぜい500〜600人程度だった。それを800万世帯という巨大集団に発展させた、その、プロデューサーである。


創価学会の幹部や公明党議員たちに誉会長“池田大作”について問うと、だれもが尋常ならぬ緊張を示す。現代には数少ないカリスマ的存在なのである。それゆえにであろう。この人物に対しては批判も強い。平成6年(1994年)6月には、あきらかに創価学会を標的として、これに対抗する有識者たちの集まり“四月会”が設立された。


たとえば創価学会公明党は“政教分離”をしきりに強調するが、公明党をカリスマ池田の“私党”だと見る目も少なくない。池田が、創価学会関係誌以外のインタヴューに応じたのは実に14年ぶりのことだ。聞きたいことはおびただしくあるが、できるかぎり素朴な疑問を選んで問うた。(田原総一朗