SOKA薬王のBlog

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一千万遍の唱題で宿命転換3


二年後、就職活動に入りました。先生は「君は体が不自由だが明るいので、同じ境遇の人を元気にしてあげられるから、福祉関係の仕事についたらどうだ。給料は半分くらいだが、やりがいがあるぞ」と勧められたのです。


どうしても高校三年生の時にった夢があきらめきれず、先生の反対を押し切ってある一流商社を訪問したのです。ところが、採用する大学は決まっていて、その他の学校からは400人中3人くらいしか入れないと言われ、それにはコネがいるとのことでした。


なんと自分はちっぽけな人間なんだろうと悶々としながら帰る途中で、またもや交通事故にあってしまいました。幸い右の腰の打撲ですんだのですが、救急車で運ばれる時った事は、これが母の言っていた宿命なのかな、人生の大事な時に自分の体を傷つけてしまう、そういう宿命だとしたら、早く消さなきゃ、就職も結婚もできなくなってしまう。ひょっとしたら題目をあげると消せるのかな…。


そんな時、女子部の部長から電話で「今度、中部で全国女子部幹部会があり、秋谷会長と佐野女子部長(当時)が来られるんですが、来ませんよね?」と言うので、私は「行きます」と言って、初めて学会の会合に参加したのです。


その時女子部長が「皆さん一千万遍のお題目をあげて宿命転換していきましょう!」と明るく言われました。そうか宿命転換のカギは一千万遍のお題目なんだとい、どうやってあげるのかと女子部長に聞きました。


「そうね、一日2時間半か3時間くらいを3年か4年あげると、一千万遍あがるらし

いよ」

「らしいって、あげたことないんですか?」

「あげたことないからすごいのよ」と言われました。

その時、不可能が可能になる御本尊と言われたので

「本当ですか?」

「本当よ」

「今、就職したい会社があるんです」

「どこですか?」

「○○商事です」

「時々叶わないこともあるわよ」

「叶わないんですか?」

「その人にとってよくないことは叶わないよ」

私はその日から一日一万遍のお題目を4年間、

一日も欠かさずにあげ切ったのです。


百万遍くらいあげた時、ホテルの地下の食堂でアルバイトをしていた頃です。毎週土曜日になると恰幅のいいおじさんが私を指名して、カレーライスを注文するのです。そのお客さんがなんと東京の○○商事の鉄鋼部の部長だったのです。


二年間私を指名して応援してくれていて、私が「○○商事に入社したいから、ここには就職しないんです」と言うと、翌週一緒に会社に行ってくれ、紹介状を書いてくれ、試験が受けられることになったんです。


試験の前日いつも無口な弟が、名古屋オリンピックがどうしてダメになったかを1時間半話してくれたんです。「わかった。お姉ちゃんはあと一時間題目をあげなきゃいけないからね」と返事をしました。


翌日の論文試験のテーマがなんと「名古屋オリンピック」だったんです。この時ばかりは鳥肌が立ち、御本尊様、なんてことしてくれますかといました。前日弟から聞いたばかりの話を原稿用紙10枚に完璧に書き上げました。そして、見事採用枠の三人の中に入っていました。


最初の二人はすぐ決まり、あと一人を決める時、身体障害者である私を、税金が安いからということで採用してくれました。


就職してから私の人生は180度変わりました。洋服を買っても買っても、ご飯を食べても食べても、家族にお金をあげてもあげても、お金が余ってしまうのです。お金ってあるところにはあったんだなあといました。