「若き友に贈る」6
「人生2」3/4
宿命に泣き 流されていく
人間ほど愚かなものはない
その宿命に朗らかに挑戦してゆく
人生の姿勢の中にのみ
宿命は転換されていくものだ
*
動乱と激動の日々にあって
君よ−−−尊い人生を一日に一時必ず
生命を正視する機会を持って
送ってくれ給えと私は主張するのだ
*
静かな花壇の道を選ばずに
自ら茨の道を 進むのは
熱い涙の 永遠の人生を
創りたかったからだ
*
平家も勝って負けた
源氏も勝って衰えた
永遠に栄えゆく道を
共に思索し共に作ろう
*
よく君は 真面目で
苦労性だといわれるが
僕は 僕なりの設計と建築の
順序があるから
心配しないでくれと
いいたいのだ
*
確信は
終始−−−理論と実践に貫かれることを
知っているから
僕は 哲理と労働の作業に
その日その日を
邁進しぬいていくのだ