SOKA薬王のBlog

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「池田大作という人 その素顔と愛と生き方」7


よくわからないが、このドラムやファイフや制服は、 その頃のお金で、合計十万円ぐらいかかったらしい。 池田青年は、はじめ、これを学会の予算からなんとか ひねり出せないものかとと考え、ほかの幹部達に相談をした。


でもだめだった。「そんな少女鼓笛隊なんて・・・・他にやることはいっぱいある。 第一、そんな余分な予算、あるわけがないよ」これが他の幹部達の返事だった。


そこで仕方なく、池田青年は一年前から貯めていた貯金を全部おろした。 ささやかな月給を何ヵ月分も前借りした。 それでも足りなくて、たった1着のよそゆきの背広を質屋に入れ、どうやら間に合うだけのお金をそろえた。


彼は今まで、自分がそんなにまでして「鼓笛隊」をうみだした事を言ったことが無い。 書いている私も、M子さんやそのころの女子部員の話しから、それを想像するだけだ。


 だから、本当は前借りや質屋さんどころじゃなく、 もっとしいアルバイトでもして資金を作ったのかもしれない。 この無私の情熱は、若い女子会員達に乗りうつらずにいなかった。