SOKA薬王のBlog

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「池田大作という人 その素顔と愛と生き方」8


彼女達は、勤めや学校が終わった後、毎日遅くまで、 人影の無い河原や運動場で、死にものぐるいの演奏練習を始めた。 くちびるがやぶれて、なかの肉がファイフにはりついた少女がいる。 手のひらからしたたり落ちる血で、ドラムの革を真っ赤に染めた少女もいる。 最近テレビで大はやりの根性ドラマなんか、 比べものにならないすさまじさである。


でも、この血みどろの練習のおかげで、三ヵ月後の「女子部幹部会」には、三十三人の鼓笛隊員が、信じられないほど美しい最初のパレードを見せた。 一糸みだれぬ「クワイ河のマーチ」が数百人の女子部幹部の前で いきいきとひびきわたった。


それは、学会が信仰集団からさらに大きなものへ、 宗教を根底にした明るい文化集団へとのびていく、 その始まりを告げるマーチでもあった。


「愛の鼓笛隊」おわり