SOKA薬王のBlog

SOKA薬王のBlog

「池田大作という人 その素顔と愛と生き方」6


 ところが、そのふた月ほど後、 彼女達がすっかり鼓笛隊の事を忘れてしまった頃。ある日、M子さん達若い女子部員が、 ある支部で、大勢の後輩達に指導をしていると、一台のトラックが支部の前に止まった。


 有名な楽器店のマークをつけた、大きな荷物が運び込まれてきた。 ハッとして荷物をほどいてみると、なかからは真新しいいくつかのドラムが。 きらめく指揮棒とたくさんのファイフ(横笛)
が。 そして2,30着の美しいユニフォームまでが!


「だれ?だれがこれをくださったの?」M子さんは声をふるわせてたずねた。 「はい。池田さんという方からのご注文です」と、運んできた人は答えた。


「まだ足りないだろうけど、今はこれでせいいっぱい。当分はこれだけで、何とか頑張って下さいとのことでした。・・・・ええ、お代はもうちゃんといただいてありますから。はい」


 M子さんは思わずワッと泣いた。まわりの女子部員や少女会員達も泣き出した。 ”鼓笛隊の夢”はこの時現実となり、彼女達は”世界一”めざして 青春のすべてをかけることを、泣きながら誓いあったのであった。