「若き友に贈る」20
「使命」1/1
君よ!いかに追いつめられても
一貫して目的を追うことを
断じて忘れまい
*
いかなる組織も 体制も
やがて衰えていく
同じく 我が生命の体制を
絶対に弱めてはならぬ
と思うが故に
生命鍛錬の実践に
私は励むのだ
*
理屈もいい 批判もいい
君は 君らしく優秀な人間大学を
卒業してくれ給え
*
我が友よ! 我らの戦列にも
四面楚歌の時もある
しかし 大胆に ただ前に進むのだ
*
我々は 生きているのだ
そこには
使命と目的がなくてはならない
最高の人間らしい生き方は
何かとつねに問いつつ
僕は 精進する
*
あくまで君は 君らしく
僕は 僕らしくという
徹底した人格を持ちながら
強い連帯の人間共和という
未聞にして至難の構築に
生涯をおくろうでないか
*
病める人
心の傷ついている人を
私の使命感として
私は 堕落させない
*
君の総てを
理解できないであろうが───
君の総てを
私は理解したいのだ
この人間交流の内的矛盾に
私は 限りなき
不動の生命の橋を
架けるため働くのだ
*
挫折は 無いに等しいものと
知った私は 血を流し
泥まみれになりながら
最後の登攀を決意したのだ
*
君よ 今日も筆を執るのだ
自らの体験と創造と真実の声を───
情熱をこめながら
自らのために
後世に綴り残すことだ