「若き友に贈る」13
「友人」1/1
君の手紙を 僕は
感動しながら涙して読んだ
そこには 人間の真実の輝きがある
僕も僕の友人に手紙を送ろう
拙文であろうが---
僕の魂魄を筆に託して 無名にして
歴史的な手紙を送りたい
*
僕は君にいいたい
君は”逃げろ”といわれても
絶対に”いやだ”といいきれる
青年らしい潔癖さで
生きぬくのだ
*
私は読書もする 文章も書く
進んで議論もする
しかし 厳しすぎる批判も敢えて辞さず
欠点も率直に教えてくれる人を
尊敬できる求道の情熱をもちたい
*
嵐を幾度か越えて来た
君との連携には
まさしく僕は
永遠の敬意を払うのだ
*
僕は 人の義理人情には
絶対に甘えたくない
自力で奮闘しながら
真の友情には心からの乾杯をする
*
たとえ 欺かれ裏切られようとも
私は 学者も学生も農夫も労働者も
最高位の友情をもって
人間革命の強烈な道を進める
*
月が美しく見ている
悩みながらも
真剣に語り合う友の中にこそ
生命の花は
永遠に咲き薫るであろう
*
決して僕は 友を軽蔑しない
友の協力がなければ
偉大なる作業は
完遂できぬことを知っているからだ