SOKA薬王のBlog

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太田昭宏「真っ向勝負」7


ライフストーリー3「政治」


犠牲になったのは、国民の生活である。政府は物価高や不況に効果的な手を打つことができず、促成栽培された戦後政治のひ弱さが浮き彫りになった。
 

特に昭和四十八年は「福祉元年」とも呼ばれ、政府の方針では、従来の高度成長一本やりから福祉の充実に転換する年とされていた。しかし、折からの物価高が福祉充実をすすめようとする公共部門の活動を圧迫した。社会福祉などの経営もしくなり、福祉充実への支出増大が物価上昇に食われ、まったく効果があがらなかった。
 

「今こそ庶民のために福祉を守らなければならない」。国民不在の論戦を目の当たりにしてきた太田は、福祉政策を徹底的に学んだ。当時、与党は健保値上げ法案を提出してきたため、公明党は強力な論戦を繰り広げた。その中となって、公明の議員とともに福祉を研究し、政策実現に努カしたのが太田だった。
 

また年金問題でも、生活しやすい年金の額として、月に六万円か給付されるように公明党は政府に迫ったが、ここでも太田は庶民の側に立ってペンをふるった。のちに福祉政策は、「福祉の公明」と呼ぱれるほど、公明党の看板になっていく。太田は、そのさきがけとして働いたのである。