SOKA薬王のBlog

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「週刊読書人」1



padファイルでいただいたものをテキスト化して掲載いたします。(謝)


週刊読書人田原総一郎氏インタビュー


潮出版社から『平和と文化の大城 池田大作の軌跡I』 (四六判二六九頁・一〇〇〇円)が刊行された。これは、月刊誌「潮」に二〇〇六年一月号から八月号まで掲載された記事に、未発表の章(第四章)を加えて再構成し、加筆・訂正したものであるが、創価学会誉会長でSGI(創価学会インタナショナル)会長である池田大作氏が、まだ青年室長だった頃から筆を起し、会長になって以後、創価大学を創立するまでの軌跡をたどっている。そこで、かつて創価学会についてテレビのドキュメンタリー番組で取材し、池田氏に二度のインタビューをしているドキュメンタリー作家の田原総一朗氏に、本書について語ってもらった。
                                

【編集部】この本は九章で構成され、第一章と第二章は昭和三十一年に大阪で創価学会が当時、まだ青年室長だった池田大作氏の陣頭指揮で第四回参議院選挙において、学会の大阪支部長だった白木義一郎氏を当選させた様子をリポートしています。その頃、参議院の大阪地方区の定員は三人で、当選ラインは二十万票弱といわれていたのに、大阪の学会世帯数は三万余に過ぎなかった。その状態で、学会の推す候補が当選したことを朝日新聞は「″まさか″が実現」と報じたそうですが、まずこの章を読まれて、どうわれましたか。
 


選挙に『勝つ」ということ
「人間革命」に関を持ち取材する



【田原】 この本を読んで率直にじたのは、池田大作氏の若き日の大奮戦物語で、この中に一番たくさん出てくる言葉は「勝つ」という言葉ですね。創価学会というのは、日蓮の教えをもちろん信じているわけだけど、戸田城聖という人物を信じているんだとう。それ以上に池田大作を信じているんだとうけど、他力ではなく自力なんです。最初、大阪で元プロ野球の投手だった白木義一郎さんを国会議員にするために戦いますが、実は白木さん一人が議員になったってほとんど味がない、政界に何の影響もない。何でこんなことに一生懸命になるんだろうと疑問にったのですが、つまり「勝つ」ということで、一番はっきりするのが選挙なんてすね。


それはやっぱり選挙というのは一番会員一人一人の能力、気力を発揮できる。つまり「勝つ」という非常に分かり易いのが選挙なんですね。選挙でやることで団結も高まる、連帯も高まる。しかも、成果が非常にはっきり出て来る。これは要するに完全な戦記物ですね。その中が選挙から始まっているというのは非常に分かりやすいといます。この本では会員たちがエネルギーに満ち溢れている。闘志満々の会員が次々に登場する。選挙は勝つという一番分かりやすい目標なんです。