「若き友に贈る」25
実践4/4
私は 日和見の評論を
決してしたくない
人間共通の悩みを共にしながら
勇気ある提言を
貫き通したいのだ
*
あの人は
幾百万の美麗の文を書いているが
日和見であるから尊敬できない
私は 一つの名文もないが
正義の活動の中に
生命を刻む名文を残しゆくのだ
*
君よ 疲労があっては
素晴らしい振舞いが
できなくなるから 今日は熟睡して
明日はあらゆるものに
影響を与えていく
決断の一日であってくれ給え
*
僕の内なる生命の世界を
どこまで引き出すかを
僕の一生の価値ある
振舞いとしたいのだ
*
厳しい稽古 激しい鍛錬
苦しい修行
ここからあらゆる達人が生まれた
人生の達人もまた
己の切実の弓を張った
人間修行にあることを知ってくれ
*
空転とは 目的を忘れた時に起こる
空転とは 戦場を離れた所に起こる
空転とは 初志を失った人に起こる
されば君よ!
空転とは 人間の傲慢のなせる
必然と警鐘と考え給え
*
私は 死者の歴史をつくらない
生きた歴史の語り手になる