どん底で使命を知った
同じ過ちを繰り返す自分の愚かさに、ほとほと嫌気が差した。
出店6ヶ月で閉店。札幌に帰宅すると、驚いたことに、池田名誉会長から伝言が届いた。東京を離れる直前に出した手紙の返事だった。
「お手紙ありがとう。頑張りなさい」---。
男泣きに泣いた。真心が染みてならなかった。
人生の指針を得ようと、阿部さんは師の著作をむさぼり読んだ。
そこで、この一節に出合う。
「たとえ諸君が、自分で自分をだめだと思っても、私はそうは思わない。全員が使命の人であることを疑わない」 師の信頼に、おれにも使命があるはずだ。立ち直ってみせる!。心の底から決意がわき上がってきた。家も手放した。経済的には、どん底。しかし、社会に勝利の実証を示そう。池田先生の激励に応えるために!。心が決まった。
「ナナカマドと自分が重なったんです。使い道がないなんて思えなくて。人から駄目だと思われても、自分が使命を見つけてやろう!そんな思いで研究をはじめたんです。」
SP-07-12-26