SOKA薬王のBlog

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太田昭宏「真っ向勝負」10


ライフストーリー3「政治」



「青年運動のリーダーに」

 

六年間の記者生活の後、太田に再び転機が訪れた。公明党を離れ、創価学会青年部のリーダーとして働くことになったのである。男子部長、青年部長等を歴任し、青年を勇気づけ、青年の声を社会に発信していく企画力、実行力には定評があった。


青年主張大会、青年友好大会、反戦運動、文化祭運動など、どれも無の青年が主役だった。どの時代も同じかも知れないが、先行する世代は、青年層に対して「今どきの若者は・…:」と嘆くことが多い。若者気質を表す「三無主義(無気力、無関、無責任)」という言葉が使われたことがある。無動、無作法を加えた、「五無主義」も流行した。あげくの果てには「十三無主義」なる言葉まで生まれ、昭和五十年代も若者は否定的に見られがちだった。
 

しかし太田の青年の見方には否定的な陰りはなかった。実に肯定的で「どの人間にも素晴らしい可能がある」と信じていた。社会に言葉や行動を届けていくため「場」をセッティングできれぱ、青年のエネルギーは、社会に義ある運動を展開することができる。それを証明することができた青年部時代でもあった。