4.2戸田先生50回忌
桜花の4.2 戸田第二代会長 追善法要にて
「21世紀文明と大乗仏法」を1993年 ハーバード大学で講演を行った。私は「生も歓喜」「死も歓喜」の生命観を論じた。ただ、この折の講演では「死も歓喜」という点について、十分に論ずる時間がなかった。より深く展開するには----講演後も、さらに思索を重ねたものである。
文証を通してわかりやすく展開していくためには例えば次のような御文が挙げられよう。
「松野殿御返事」 P1386
南無妙法蓮華経と唱へ退転なく修行して最後臨終の時を待って御覧ぜよ妙覚の山に走り登つて四方をきつと見るならばあら面白や法界寂光土にして瑠璃を以つて地とし金の繩を以つて八の道を界へり天より四種の花ふり虚空に音楽聞えて諸仏菩薩は常楽我浄の風にそよめき娯楽快楽し給うぞや、我れ等も其の数に列なりて遊戯し楽むべき事はや近づけり、
さらに「妙心尼御前御返事」P1480
霊山にまいらせ給いなば 日いでて十方をみるがごとくうれしく、とくし(死)にぬるものかなと うちよろこび給い候はんずらん
(通解)
「(もしも)今、霊山にまいられたならば、太陽が昇って、十方の世界を見晴らすようにうれしく、『早く死んでよかった』と、お喜びになられることでしょう」
ともあれ「生も歓喜」「死も歓喜」の生命観が確立される時、人類の精神史は、新たな段階へ大きく一歩前進するといっても過言ではない。そして、ここにこそ戸田先生が展望しておられた、「生命の世紀」の到来がある!
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今日は戸田先生の命日 50回忌