突然変異　中立進化論

＞今求められているのは、道からはみ出すタイプや、
突然穴を掘り出すような類いの青年である。

突然変異な青年部は湧き出るか！？　えっ？壮年部・・・。

作者: 石井威望
出版社/メーカー: PHP研究所
発売日: 1997/10
メディア: 新書
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「日本人の技術はどこから来たのか」より

進化は環境の中で適者生存の形で起こるという自然淘汰論によるのではなく、環境に対して中立的な突然変異がむしろ急速に進んで起こるものが多いという学説である。（略）中立的な突然変異の影響を受けずに、交配を通じて集団全体に広がっていくというのである。その時代の環境とは無縁な形で出現した突然変異個体が、新たなる進化の源になるというこの理論は、技術の継承と発展の歴史においても、よく当てはまるように思える。

坂本龍馬など（略）彼らは時代の現環境を突き抜けた。淘汰に対して一種中立的な存在であり、なおかつ次の時代の技術の進化を強力に促した天才たちである。いわば、技術立国日本のバックボーンをつくった突然変異個体といってもよい。